スマートペットフィーダーで健康習慣!体重管理にも役立つ“食事の見える化”とは?

スマートペットフィーダーで健康習慣!体重管理にも役立つ“食事の見える化”とは?

【この記事はこんな人におすすめ】

  • 愛犬・愛猫が肥満気味の方
  • ドッグフードやキャットフードを目分量で与えている方
  • 獣医師から減量、ダイエットを勧められている方
  • 適切なごはんの量を知りたい方

 


獣医師 渡邉 史恩

このコラムの執筆者
獣医師 今井まなみ
元ペットフードメーカー勤務。
動物病院やペットオーナー向けの食事指導の経験を活かし、企業フードのレシピ開発や手作りごはん講座を運営。


 

🔖 目次
  1. 愛犬・愛猫がいつの間にか太った…?
  2. 肥満につながる食事TOP3
  3. 実は怖い!肥満による健康リスク
  4. 脱おデブ!「理想体型」のための3ステップ
  5. 自動給餌器でストレスなくダイエット
  6. 愛犬・愛猫の肥満防止まとめ

1. はじめに

「最近、ちょっとぽっちゃりしてきたかも…」
ふとした瞬間に、愛犬・愛猫の体型の変化に気づいたことはありませんか?
実は、犬や猫の肥満は年々増加傾向にあります。
アメリカのペット肥満予防協会(Association for Pet Obesity Prevention)が発表した2022年の報告によると、犬の約59%、猫の約61%が肥満または過体重とされています。

おデブな犬・猫は愛嬌があってかわいいですし、「ちょっと太っただけ」と軽く考えてしまいがちですが、実は肥満はただの“見た目の問題”ではなく、将来的な病気のリスクを高め、寿命や生活の質(QOL)にも深く関わってくる大きな問題です。

そしてその背景には、「つい多めに与えてしまう」という飼い主さんの愛情が、知らず知らずのうちに肥満を招く原因となっていることも。

この記事では、肥満対策の第一歩である「食事量の見える化」と自動給餌機を活用した「おすすめのダイエット方法」について、わかりやすく解説していきます。

 

2. 肥満につながる食事3パターン

■ 目分量で与えている

ドッグフードやキャットフードのパッケージに記載されている給与量の目安。
「だいたいこのくらいかな?」と目分量で与えていると、実際には必要なカロリーより多くなってしまうことも。
たとえばスプーン1杯の差が、毎日続けば1ヶ月後には大きなカロリーオーバーにつながる可能性もあります。
さらに注意したいのは、パッケージに記載されている給与量はあくまでも“参考値”であるという点です。
実際には、運動量の少ない子やシニア期の子にとっては多すぎる場合があったり、太りやすい・痩せやすいといった個体差も影響するため、必ずしもパッケージ通りに与えることが正解とは限りません。
日々の体型や体重の変化を見ながら調整することが大切です。

■ おやつやトッピングの“ちょい足し”

「おやつ1個だけ」「ささみ少しだけだから大丈夫」なんて軽い気持ちで、毎日のフードにおやつを加えていませんか?
実は1回の量は少しでも、積み重なることでカロリーオーバーになってしまうこともあるんです。
たとえば10gのささみ(約11kcal)を毎日足していた場合、1ヶ月で約330kcal。小型犬なら1~2日分のごはんに相当します。

■ 家族の誰かがあげている

家族の誰かがこっそりおやつをあげていた、という話は珍しくありません。
複数人でお世話しているご家庭では、「誰が・いつ・何を与えたか」が把握できていないと知らないうちにブル給餌”になっていることも。

与え過ぎ以外にも、年齢や去勢・避妊後の代謝の変化、甲状腺機能低下症などの疾患によって太りやすくなることもあります。
こうしたケースを防ぐためにも、「食事量の見える化」は不可欠です。

 

3. 実は怖い!肥満による健康リスク

■ 病気のリスクを高める

脂肪組織は単なる「エネルギーの貯蔵庫」ではなく、体に影響を与える物質を出す組織でもあります。肥満になると、脂肪から炎症を引き起こす物質(炎症性サイトカイン)が多く分泌され、体の中が常に軽い炎症を起こしているような状態になることがわかっています。
この状態は、糖尿病・関節炎をはじめ、呼吸器疾患や尿路疾患、特定の腫瘍、皮膚トラブルなど、さまざまな病気のリスクを高めるとされています。
* 犬と猫の肥満-2021年度アップデート

■ 寿命にも影響

肥満は『寿命』にも直接影響することが分かっています。
Purinaの研究によると、適正体重の犬に比べて過体重の犬は平均1.8年寿命が短かったと報告されています。

■ QOL(生活の質)を低下させる

体重が増えることで、関節への負担が増えたり動くこと自体がおっくうになってしまうことも。
「前より走らなくなった」「すぐに疲れて寝ちゃう」など、何気ない変化の中に肥満の影響が隠れているかもしれません。
愛犬や愛猫の変化で気になることがあれば、迷わず動物病院で相談しましょう。

 

4. 脱おデブ!「理想体型」のための3ステップ

■ 1日の必要カロリーを把握する

まずは「その子にとっての適切なカロリー量」を確認しましょう。
適切なカロリー量は、以下の式で求めることができます。

  • 安静時エネルギー要求量(RER)=70 × 体重(kg)0.75(※体重の0.75乗)
  • その後、活動レベルに応じた係数をかけて1日に必要なカロリー(DER)を算出

例:5kgの成犬(避妊・去勢済み)の場合

  • RER(安静時エネルギー要求量) ≒ 234kcal
  • DER(1日に必要なカロリー)≒ 234 × 1.6(活動レベルに応じた係数) = 約374kcal

※活動レベルに応じた係数

※乗数計算昨日のない(「^」や「 xⁿ 」のボタンがない)スマホで計算する場合

上記の体重5kgの犬の場合、

  1. 体重を3回かける(5 × 5 × 5 = 125)
  2. √ボタン(ルート)を2回押す(√√125=3.3437...)
  3. それに70をかける

このようにして、RER ≒ 234 kcalが求められます。

そして、RERに活動レベルに応じた係数(避妊・去勢済みの成犬の場合は「1.6」が目安)をかけます。
234 × 1.6 = 約374kcal

※計算は苦手…という方なら、インターネット上に必要カロリーを簡単に計算できるツールもあります。

■ 食事量は正確に

ごはんの量は、キッチンスケールで量るのが理想的です。
カップや目分量では誤差が出やすく、その状態が続くと思わぬカロリーオーバーにつながる可能性があるからです。
毎日の食事管理では「正確さ」がカギになります。

また、おやつやトッピングも含めた「1日トータルの摂取カロリー」を日々記録し、食事量を「見える化」することも重要です。
実際に摂取しているカロリーがどれくらいかを正確に把握し、1日に必要なカロリー量や実際の愛犬・愛猫の体型と見比べ、適宜調整しましょう。

■ 家族間でルールを統一

ダブル給餌を防ぐために、「いつ・誰が・どれだけ与えたか」を記録・共有することが大切です。
ホワイトボードに書く、LINEグループで報告する、給餌管理アプリを使う、などやりやすい方法で管理しましょう。
“ダブル給餌”を防ぐだけで、体重管理はぐっとラクになります。

 

5. 自動給餌器でストレスなくダイエット

忙しい毎日の中でも、安定して適量のごはんを与えるのに便利なのが「自動給餌器」です。「決まった時間に」「決まった量」を与えられるから、与え過ぎや与え忘れの心配もなく、給餌時間もばらつかないから、忙しい日も安心です。

さらに、アプリで食事管理のできるモデルを選べば、毎日の食事量を「見える化」する手間がぐっと楽になります。 
また、フードタンクの密閉性が高いモデルなら、フードの鮮度を保つことができ、酸化リスクも抑えることができます。

※初めて使う場合は、ここに注意!
・音に敏感な子は動作音に驚くことも。
(ちなみに我が家も最初は驚いていましたが、2日目から慣れて使ってくれました)
・定期的にメンテナンス(容器の洗浄、乾燥剤の交換など)をしましょう。
・多頭飼いで食事を取り合ってしまう場合は、別々の部屋で与えるなどの対策を。
・直射日光を避け、転倒リスクのない安定した場所に設置しましょう。

 

6. 愛犬・愛猫の肥満防止まとめ

「ついつい」多めに与えてしまうことが、気づけば肥満につながっているかもしれません。
まずは、今の食事量が本当にその子に合っているのかを知ることが大切。
そして、日々のごはんやおやつ量を「見える化」することが、愛犬・愛猫の健康管理において最初の一歩になります。
毎日ごはんの量をきちんと量ったり、記録をつけたりするのは大変ですが、自動給餌器など便利なツールの力を借りて、無理なく楽しく続けられる工夫を取り入れましょう。
意識してほしいのは、「今の体型がその子にとって健康的な状態かどうか」を見つめ直すこと。
無理なダイエットではなく毎日の小さな積み重ねが、健康寿命をぐっと延ばしてくれるはずです。

 


 

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